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かごしま有機生産組合(地球畑)担当者インタビュー

かごしま有機生産組合(地球畑)担当者インタビュー

鹿児島県を中心とした、南九州各地で化学肥料、農薬を使用しない有機栽培に取り組んでいる約170人の生産者団体。それが「かごしま有機生産組合」。そのプライベートブランドである「地球畑」。オリジナル製品からスーパー、カフェまで網羅した総合ブランドである「地球畑」。それらを統括する代表の大和田明江さんに今回の課題についてうかがった。

―よろしくお願いします。早速ですが、御社のご紹介をお願いします。

よろしくお願いします。弊社は鹿児島県内を中心とした有機栽培に取り組んでいる生産者の団体です。その直営店が「地球畑」です。今年で28周年になります。コンセプトは「命に優しい暮らしを目指して、つくる人とたべる人が出会う場所」というコンセプトでお店を運営しております。

ーありがとうございます。有機農業、オーガニックについてもう少しお聞きしても良いですか

はい。オーガニックというと「化学肥料を使わない」「健康に良さそう」「自然に配慮」などというイメージがあると思いますが、国際的なオーガニックの理念には「健康」「生態系」「公正」「配慮」という4つの原理が掲げられています。健康や環境を守るには、どうしても公正な社会でないといけない。現在生きてる人同士の配慮し合う関係もそうだし、未来に配慮する生き方も考慮しなければいけない。健康というのも、人の健康だけじゃなくて、土の健康、植物の健康、動物の健康、地球の健康など大きな捉え方で健康を考えるべきだし、「身土不二」と言いますが地産地消など地域の文化も大切にしなければいけない。これら4原理を中心に希望ある未来をつくることがオーガニックの目標となります。

―なるほど。「地球畑」という名前にもそういう思いが込められているんですね。国外ともやりとりがあるんですか?

はい。そうした理念のもと「地球畑」として事業をしてきたんですが、実のところ主な活動は南九州や日本国内にとどまっていました。そんななか、世界的に化学物質を使った農業がグローバルに広がり土壌汚染が問題になってきたりして、特にアジアの人たちが有機農業に熱い思いを持つようになられて問い合わせをいただくことが増えたんです。それで海外に技術派遣のような形で関係をもってやりとりがはじまっています。鹿児島の地に根ざし、持続可能な社会について地球規模で考えていこうと「地球畑」という名前をつけたのに、自分たちだけ健康であればいいというところに閉じこもってはいられない。そう思い、やっと最近ですが、海外にもモノをだしていく流れが出来てきています。

―ありがとうございます。では今回の課題についてうかがいたいと思います。「地球畑」のブランドトータルデザインということですが。

はい。「地球畑」というのは店舗の名前として使用していたんです。お店には当社に共感してくれている農家さんの商品なども置いていることもあり、弊社で作っている加工品や商品もブランドやデザインを統一していませんでした。そんななか、最近、「地球畑のプライべートブランド商品」として「地球畑original」という商品群を作ったんです。地球畑品質である証拠としてoriginalとつけています。これからは、この「地球畑」という名前を冠にして同じ理念や品質のもと、弊社の加工品などを統一したブランドとして展開していきたいと思っています。もちろんそのデザインは店舗や広告物などにも反映していきたいと思っています。今回の課題はその「地球畑」ブランドのトータルデザインをお願いできればと思っています。

―なるほど。オーガニックというと富裕層向けみたいなイメージもありますが、ターゲットはどのへんでしょうか?

オーガニックのコンセプトはそうではないんですよね。もっと地球上で生きている人たちが公正に繋がり合うことを目指したものなのです。富裕層だけのためのオーガニックではない。メインのお客様は30代前後のママ世代と60代以上の方になると思います。ただ、もちろん、少量生産で手作りだと高くなってしまいます。そこを現在は従業員はじめ皆さんの努力でまかなっている。でもこれは、働き方改革ではないけれど、もっと良い方向を目指していかないといけないと思っています。先日、赤ちゃん抱えたお母さんが、最近、できたばかりの「オーガニックベビーフード」を全種類買ってくださって、なおかつお礼も言ってくださって。嬉しいと同時に責任や使命のようなものを感じました。いま、やっぱり、安全なものを食べさせるというのはなかなかハードルが高くなっているんです。私たちは、それをもっと安く皆さんに食べてもらえるような仕組みを作っていかなければならない。そう思っています。

―ありがとうございます。自社商品の販売場所はどこになりますか?

自社店舗とオンライン、あとは大都市圏の基本的には趣旨に賛同していただいている店舗さんなどに置かせてもらっています。ベビーフードはドバイとか海外からの問いあわせも増えてきていて、海外展開も始まっています。

―考慮してもらいたい点などはありますか。

今回は代表的な商品のニンジンジュースとベビーフードを中心にデザインいただければと思っていますが、将来的には店舗にも使用できるようなロゴやキャッチコピー、カラーリング、デザインガイドラインなどがあればうれしいです。

―ありがとうございます。最後に応募者のみなさんにメッセージをお願いします。

洗練されたデザインというより、思いを持ってデザインしていただけたら凄くいいなと思っています。ぜひ自由な感性と心で表現してほしい。商品を手に取っていただいたり、ホームページを見ていただいたり、店舗に来ていただいたり、「地球畑通信」という私たちの思いを書いた冊子を読んでいただいたりして、ぜひ「思い」をデザインしていただけたら嬉しいです。非常に楽しみに待っています。よろしくお願いいたします。