THEMA
SHIROYAMA HOTEL kagoshimaインタビュー

SHIROYAMA HOTEL kagoshima担当者
インタビュー

鹿児島を一望できる高台、あの西郷隆盛が西南戦争で最期を迎えた城山に位置する「城山ホテル鹿児島」。数々のランキングで上位に支持され全国的にも有名な同ホテル。国際ホテルチェーン「オークラホテルズ&リゾーツ」のメンバーホテルでもある。今年創業70周年を迎え、この節目に若い世代や海外の観光客など幅広い層の取り込みにつなげられるよう、5月8日にホテル名を「城山観光ホテル」から「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」に変更した。そんな、同ホテル内のカフェサロンにて、ショップ担当支配人 森山理香さんとSHIROYAMA HOTEL kagoshimaメイドショップ 副店長 中村大地さんに今回の課題について伺った。

―よろしくお願いします。早速ですが、御社のご紹介をお願いします。

森山さん:よろしくお願いします。昭和23年に鹿児島の繁華街天文館で、弊社の創業者夫妻が、キャンデーストアを始めたのがスタートです。昭和29年には遊技事業も開始。昭和37年には遊園地を開設、昭和38年には南九州初の本格的なホテルとして、「鹿児島の床の間を作りたい」という強い想いの元に、城山観光ホテルを開業いたしました。

また、現在も当ホテルは「幸せを、かさねて行ける場所 ~絆・信頼~」というスローガンを元に、桜島や錦江湾を望むこの城山という”聖地”を県民から預かって仕事をしているという思いを従業員全員が持っており、今後も後世にこの精神を受け継いで行きたいと考えております。

―ありがとうございます。今年創業70周年を迎えられ、社名を「SHIROYAMA HOTEL kagoshima」に変更されましたが、背景や経緯について教えてください。

中村さん:近年は、マーケットの変化もあり、海外からの宿泊客が15%程度まで増えており、海外の方々にも認知されやすい名称にする必要がありました。また、「観光」という文字が古い旅館や温泉宿というイメージを持たれる傾向もありました。当ホテルの本当の姿を知っていただき、海外客や若年層といったマーケットにアピールすることが狙いです。また、「鹿児島」の地名を入れることで、これまで支えてくださった県民の皆様への恩返しの意味も込めたつもりです。

そうなんですね。それでは今回の課題となる商品について伺いたいと思います。

森山さん:今回の課題となるのは「フラワーパン」になります。当ショップの人気商品です。私は25年前に入社しましたが、その頃にはもう人気商品でした。ベーカリーも自社製造です。ホテル内で製造してそのまま提供できているというのは業界的にも珍しいようで、お客様には山の上まででわざわざ足を運んでいただかないといけない場所ではあるのですが、おかげさまでたくさんの方にお買い求めいただいています。
「フラワーパン」は、ホテルならではの贅沢な食材や素材をふんだんに使った、とてもホテルメイドらしいパンだと思います。

―「フラワーパン」は何種類ありますか。

中村さん:ホテルで提供しているチョコ、ストロベリー、ミルク、カスタード、メープル、きんかんの6種以外に、直営店にしかない限定のアップルシナモン、さつまいも、バナナ、こしあん、キャラメルもあわせると11種類で、ベースの生地にそれぞれのフレーバーの生地を練りこみ、焼きあがった後に切ると、マーブル模様になります。消費期限は常温保存で通常3日程度で、冷凍保存で1ヶ月程度ですが、冷凍での販売はネット通販、カタログギフトのみとなっています。

―鹿児島だと、城山に行ったら「フラワーパン」を買って帰るという認識は高いですよね。

中村さん:ありがとうございます。嬉しい限りです。月曜のレディースデーは、女性のお客様限定で割引となり、大変ご好評をいただいております。ただ、宴会や宴席・会合などの帰りにお買い求めいただくサラリーマンなど、男性のお客様も多いので、世代や性別を問わずに幅広くご愛顧いただいております。ご自宅用にご購入いただきながらも、お土産や婚礼の引き菓子など贈る物という位置づけの要素も強い、ふたつの顔を持っている商品だと思います。

―販売先はどのような場所になりますか?

森山さん:当ホテルのベーカリー以外ですと、県内の百貨店にある店舗(山形屋)、鹿児島中央駅のえきマチ一丁目店、自社ネットショップ、カタログギフト、県外百貨店でのお引き合いも増えています。山形屋店は地下のギフト食選館内にあり、ケーキや焼き菓子などホテル内ショップと同様の商品を販売しています。えきマチ一丁目店でも同様に販売されていますので、県外客の方々のお土産としても重宝されております。

―一番売れるのはやはりホテルのショップですか?

中村さん:はい、そうですね。

―販売価格は、場所や味などで異なりますか?

中村さん:いえ、価格は種類共通で1本560円、税別価格です。婚礼のギフト用はお箱代を入れて800円で販売しております。
現在使用しているギフトボックスは、パン以外には原則として使用していません。このボックスに入れて、ホテルロゴのシール、バンドで止めています。今回の課題では、箱までを変える予定はありませんが、連動性があり、よいご提案があれば検討したいですね。ウェディング用として使用することがほとんどで、多いときは一日に何百個という単位で使われています。

―デザインしてもらう上でこれだけは考慮してもらいたいことはありますか?

森山さん:ホテル名とロゴマークは入れて欲しいですね。城山には楠がたくさんありまして、楠がシンボルツリーとして使われています。それとホテルメイドであることも伝わって欲しい要素です。実はホテルメイドということがまだまだ知られていないのが現状です。ホテル以外の場所で作られて運ばれてきていると思っていらっしゃるお客様も多いので、もっと多くの方々に知っていただきたいと感じています。また、このフラワーパンは婚礼の引き菓子やギフト、お土産として利用されることも多いので、そういった意味でも特にパッケージが重要だと感じています。

―フラワーパンという呼び名の社内的な由来はどういった経緯でしょうか?

森山さん:フラワーはもともと小麦粉という意味がありまして、形状や製法ということではなく、材料のフラワーからきています。大きくてふんだんに使われていることから、総称として使われてきた名称です。

―現状のようにビニールに封入は必須でしょうか?

中村さん:全種類、形状は一緒なんですが、フレーバーが違うので、それを見せた方が良いかも含め、その違いは表現してもらいたいですね。あと真空までは必要ありませんが、異物混入のリスクを避けるためと、湿度に耐えられる上でも、密閉性は必要です。

―紙のような素材でも良いですか?

森山さん:紙素材などでも検討の余地はありますが、湿度の影響を受けやすい商品というのは注意していただきたいです。

―デザインできる部分は?

中村さん:現在のものは利便性とシンプルに分かりやすくということをコンセプトに作成しています。この前は全体的にデザインが施されたものでしたので、一部に収めず全体でも構いません。現状のベースデザインは同じものを使っていて、色と名称だけを変えていますが、そのあたりもご配慮いただければ幸いです。

―わかりました。それではどのような作品があればいいとおもますか?

森山さん:普段使いと贈り物の両面を持った商品ですが、その両面をさらに引き上げていき、広めていきたいです。あのパンを買いたいからホテルへ行こうと動機付けになるほどのものになってもらいたいですね。あとはホテル内の工場で作っているものですが、作り手が一人ずつ手づくりをしている部分や、自然の中にあるホテルで職人が手づくりしていることなど、そういう想いも反映されると嬉しいです。難しいことですが、高級感を感じさせながら、商品にあたたかみを持たせるにはどうしたらよいかを追求したいです。もらってうれしかったり、あったかい気持ちになるもの。想いも伝わるようなデザインを期待しています。

中村さん:すべて同じ形のパンですが、それぞれの個性が出るものだったり、若い方にも注目されるような、フォトジェニックなものも見てみたいです。若い方の感性を思う存分発揮していただけたらと思います。

―ありがとうございます。最後に応募者の方々へメッセージをお願いいたします。

森山さん:最後はデザインしてくださった方の想いが加わって完成だと思いますので、それをぜひ加えていただいて応募していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。