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永久屋(とわや)担当者インタビュー

永久屋(とわや)担当者インタビュー

「あたらし、なつ菓子 とわや」。鹿児島の島々の黒糖を使い黒糖、黒糖菓子の製造・販売を行っている有限会社永久屋。黒糖の良さを発信できる商品の開発と鹿児島素材を使った懐かしくてヘルシーな黒糖菓子を新しい発想で作っている。鹿児島と島々の架け橋となりたいという思いを体現している同社。鹿児島市本名町の本社・工場にて代表取締役の戸井田直久さんに課題について伺った。

―よろしくお願いします。早速ですが、御社のご紹介をお願いします。

よろしくお願いします。私どもは昭和47年創業、今年で45年になる黒糖メーカーになります。私の父は、珍味や豆菓子、さつま揚げなどを離島へ出荷することを生業としていました。逆に島の黒糖を本島で売るようにもなったところ、その黒糖がよく売れたそうです。それがきっかけで、離島と本島の架け橋になれたらと思い、現在は喜界島の農家と契約し、黒糖、黒糖の加工品作り、加工黒糖の卸売をメインにやっています。

―ありがとうございます。応募に至る経緯を教えていただけますか。

はい。もともとスーパーへの販路は持っていましたが、エキマチ(鹿児島中央駅構内のおみやげ店)へ出店して販売を行っているなかで、お土産、贈り物・手みやげとしての重み、高級感のある商品が欲しいと思っていたときにちょうど「かごしまデザインアワード」のことを知り課題に応募しました。

―わかりました。早速ですが今回の課題である「焼かりんとう」はどのような経緯で出来たんでしょうか。

通常の揚げたかりんとうは食べた後のもたれる感じがあったり、油分が多いと思っていましたので、もっとヘルシーなものにできないかと。さらにそこに健康的な鹿児島の素材を入れて作りたいと思い開発しました。そしてちょうどその頃、エキマチへの出展が決まり、販売もスタートしました。

―なるほど。課題は「焼きかりんとうのパッケージリニューアル」ということですが、単品袋と箱及び小袋ということでよろしいでしょうか。

そうですね。焼かりんとう単品袋と食べきりサイズの小袋8袋入の箱、どちらもイメージは踏襲したいと思っているので、それを想定して考えていただけたらと思います。この焼きかりんとうは、通常の油で揚げたかりんとうに比べると脂質も3分の1程度と少なくて、ヘルシーなんです。単品は1袋398円で、箱は食べきりサイズ小袋が8袋入っていて1箱1,080円ですね。味は黒糖、きな粉、ごぼう、黒酢梅、わさびの5種類がありまして、わさび以外のすべてに鹿児島の素材を使っています。デザインとしては味のバリエーションにあわせて、5パターンのデザインを提案いただいてもよいのですが、5種類のパッケージを作るとなると、実際はコストの問題で厳しいかもしれません。コストがあまりかからない形での提案はありですが、今回は黒糖をメインに考えてもらえたら良いです。

―現状の販路はどのようなところになりますか。

鹿児島中央駅構内にある自社店舗、山形屋、県内のイオンと県外でも一部ですが取り扱っていただいています。あとはネット販売ですね。

―ターゲットとなるお客様はどういう方々でしょうか。

現状お買い上げいただいているのはかりんとうのイメージからか、40代後半〜60代ぐらいの方が多いですが、できたらもっと若い方にも手に取ってもらえるものになると良いなと思っています。お買い上げいただく機会としては、やはり観光客でしょうか。手みやげなどにも選ばれるものにしたいです。

―わかりました。利用してもらいたいシチュエーションはありますか。

会社の休憩のときや、家族でお茶するとき、通常のかりんとうと違って硬くないので、歯が弱い年配の方々の集まりや、お見舞いとしても重宝されると思います。味もしつこくなくて軽いので、どんどん食べられますよ。

―(試食)ほんとですね、食感が軽くて硬くないです。スナック菓子みたいな食感ですが、ちゃんとかりんとうの味わいもしますね。すごくおいしいです。

ありがとうございます。サクッとして軽い食感、香ばしさを出すために生地にそら豆を練りこんだりしています。ごぼう味にはごぼうの粉末、黒酢梅味には黒酢を生地に入れるなどして、ひとつひとつ味や食感にこだわって作っています。

―ありがとうございました。現状のパッケージについて伺いたいと思いますが。ピンクを基調にしていたり、箱や小袋に花の模様があしらわれていることには何か意味がありますか。

いえ、実は特にはないんです。ピンクは売り場で目立つかなと思ったことと、花はミヤマキリシマをモチーフにしていて、鹿児島らしさを出したかっただけで特に意味はありません。霧島やミヤマキリシマとの関係はないです。焼のところは焼のイメージを出したくて赤にしました。

―確かに売り場での見え方は重要ですよね。価格の変更はお考えでしょうか。

そうですね。小袋が398円と箱が1,080円で、買いやすい価格ではあると思っていますので、据え置きを考えています。ご提案いただいたパッケージにコストがかかるということなら、変更しても良いと思います。価格を変えずに内容量を変える(減らす)のもあり得ますね。現在は小袋が1袋80gです。

―これは避けてもらいたいということは何かありますか。素材として使ってもらいたくないものなど。

そうですね。商品の性質上、紙で包装するとしても、ビニールでの包装が必要です。現状もペットという素材を使っていて、空気の行き来がないようなものを使っています。あまり制限をかけたくはありませんが、二重包装や紙包装は生産上かなり手間がかかります。手間がかかりすぎると数が作れなくなってしまうので、コストを上げなくてはいけなくなりますが、いいご提案がいただけたらやりたいと思いますね。

―瓶などの素材はいかがでしょうか。

すみません、瓶は発送時の割れや扱いが難しいので使用しないで欲しいです。あと重たいものも避けてください。

―わかりました。変えてもらいたくない部分などはありますか。

おみやげは箱がよく出るので、1,080円タイプはやはり箱がいいかなと思います。形状も手に取りやすくまとめ買いもできる今の厚みは生かしたいですね。あと単品袋や小袋は中が見えるようにしたいです。見えないものは手が出にくいと思っています。窓でもいいので。それとロゴはこのまま使っていただいて、できればパッケージに入れてもらいたいです。

―ちなみに「焼かりんとう」という商品名は変更不可でしょうか。

いえ、そんなことはないです。食べた感覚などからおもしろいネーミング、キャッチコピーがあれば、そういうこともご提案いただきたいですね。

―それではパッケージをリニューアルするにあたって期待することはありますか。

そうですね。現在は箱と袋のそれぞれのパッケージデザインが違うせいなのか購入者層が違ってしまっています。袋を買う人は箱を買わない。ただ、この商品の箱は買わなくても、他の商品の箱物は(お土産用などに)買われているようなので、できればどちらも買ってもらえるようにしたいです。そういう意味でも統一したイメージにしたいですね。また、奄美諸島が「世界自然遺産」への登録に動いていることもあり、それらを意識もしていきたいかなと思っています。喜界島、黒糖、ヘルシー、自然をキーワードに、素材もナチュラル感のあるものを使うなど意識してもらいたいです。あとは鹿児島中央駅の売店で、金曜日限定ですが店頭での「できたて焼かりんとう」を出しているので、販売時にはそこともイメージが連動できると良いなと思っています。

―なるほど。ありがとうございます。それでは最後にメッセージをお願い致します。

パッケージのデザインの大切さは日々痛感します。パッケージは商品の顔であって、お客様が受けるイメージに一番影響を与える大切なものです。それによって売上が全然変わりますので、そういうことを踏まえていただき、たくさん応募してもらえたらと思います。