課題担当者インタビュー

鹿児島交通局 担当者インタビュー

鹿児島交通局担当者

鹿児島市内を行き来する路面電車。なんと大正元年から運行しているという。その路面電車発祥の地から来年度に新たな地へ移転をする鹿児島市交通局。その新たな歴史のスタートに合わせ、市電・市バスの利用促進に繋げるだけでなく、各種PRで活用するためのキャラクターデザインが今回の課題テーマ。そんな歴史ある交通局で鹿児島市交通局 総合企画課課長 園田広美さんにお話をうかがった。

鹿児島交通局イメージ写真1鹿児島交通局イメージ写真1

-よろしくお願いします。今回の応募の経緯を教えてください。

園田:はい。2014年度のかごしまデザインアワードには公益業務(パブリック部門)が新たに設立されると聞きまして、ちょうど(交通局の)移転の機会に新たなキャラクターを作成しPR等に使いたいと思っていたので良い機会だと思い応募しました。

-なるほど。キャラクターをどんな感じで使用する予定ですか?

園田: はい。私どもでは市電と市バスを運行し市民の皆様に御利用いただいているのですが、移転を機会に観光客の方や他にもっといろんな人に利用していただきたいと思っております。その促進につなげる為の活用がメインです。それと交通局に親しみを持って欲しいとも思っています。新しいキャラクターに親しみを持っていただき、今まであまり興味を持っていらっしゃらなかった方も含めて、利用者を増やしていきたいと思っております。

- ありがとうございます。ちなみに交通局の仕事内容についてもう少し教えてもらえますか。

園田:はい。私どもは市電と市バスの運行のほか、観光地周遊バス(カゴシマシティビュー)、観光レトロ電車「かごでん」など観光用の電車・バス、さらに貸切電車や貸切バスの運行も事業として行っております。

-「かごでん」いいですよね。

園田:ありがとうございます。「かごでん」は平成24年に鹿児島市路面電車運行100周年を記念して運行を開始しました。土・日・祝日に観光電車として1日4回運行しております。この観光電車は鹿児島中央駅前を出発し、市街地を一周する観光ガイド付きの運行をしておりますが、平日には貸切運行も行っております。また、通常の市電・市バスのほか「かごでん」や「カゴシマシティビュー」にも乗れる一日乗車券は、観光客の皆様を中心におかげさまでご好評いただいております。

-なるほど。一日乗車券は乗り放題ですか?

園田:はい。600円で1日乗り放題で、車内でも購入できる大変便利なチケットです。他にも美術館など各種施設や桜島フェリーの割引等も受けられるチケットになります。アワードへ御応募されるデザイナーの皆様にもぜひ鹿児島にお越しいただき、この一日乗車券を御利用いただければ幸いです。

-ありがとうございます。さて、キャラクターについてですが希望する事柄などありますか?

園田:そうですね。ターゲットは小学生から年配の方までとなります。加えて観光客の方ですね。あと、市電・市バスの塗装色のひとつに「黄色」がありますので、どこかに「黄色」を入れてほしいと思います。また、キャラクター公募ですと、「着ぐるみを前提」というのが多いですが私どもは「着ぐるみ」に関しては今のところ考えておりませんので、そこは考慮しなくても良いかと思っております。

鹿児島交通局イメージ写真3

-なるほど。グッズなどの販売の予定はありますか?

園田:キャラクターグッズは販売していきたいと思っています。これまでの私どものオリジナルのグッズとしまして、プルバックカーやオリジナルサウンドバス、ピンバッチなどがあります。オリジナルサウンドバスはおかげさまで好評をいただき、半年位で2000台売れ、完売いたしました。これは実物のミニチュアといった感じでナンバーも実際に走っているナンバーだったりしたんですよ。あと、ラピカというICカードで市電や市バスに乗れるのですが、それに積み増し(チャージ)ができるラピトレカというものも販売しています。ラピトレカはいろいろなデザインがあるのでキャラクターのラピトレカを作る可能性はあると思います。あとは、時刻表とか広報物等でそのキャラクターが案内人を務めるとかもあったりすると思います。ネットでもFacebookや公式ホームページでキャラクターは露出していく予定です。

-ありがとうございます。

園田: 広報物や路線案内図などでキャラクターが出ることを考えると、擬人化されているキャラの方がいいのかなとは思っています。

- 広報物やグッズはどこで配布や販売をしているのですか?

園田:はい。広報物は市役所をはじめ各種窓口やホテル、各種掲示板などお客様の目に届くところに張り出しや配布をさせていただいています。グッズの販売については交通局の窓口はもちろんのこと、鹿児島中央駅周辺のローソンやホームページの通信販売等でも購入が可能です。大型連休などの際には鹿児島中央駅の電停前で一日乗車券やグッズなどの販売、パンフレット等の配布も行っています。

-なるほど。ちなみにキャラクターには鹿児島らしさは必要ですよね?

園田:うーん、そこはすごく考えますね。鹿児島らしさはあったほうがいいような気はしますが、だからと言って桜島や歴史上の人物など、あまりに極端な物はどうなのかなとも思ったりしています。そこも含めデザイナーの皆様にお考えいただき御提案いただければうれしいです。

-先ほど「黄色」を入れて欲しいとの話がありましたが。

園田:そうですね。交通局のイメージカラーとして最新型のバスや超低床電車のユートラムⅡも黄色で南国らしさをアピールしています。ただ、黄色はちょっとしたポイントで使っていただければよく、全てに使わなくても全く構いません。

-なるほど。課題備考欄に「人物または擬人化したものを提案する場合、複数のパターン(表情、ポーズ、季節の服装等)のデザインがあることが望ましい。」とありますが、これは先ほどお話いただいたような広報物などいろいろな物への展開を想定しているからということですよね。

園田:はい。それぞれで表情が変わってくると思うんですよ。その辺りをイメージ出来たらと思いまして備考に入れさせていただきました。あと、キャラクター設定やプロフィール、家族構成やバックボーンなども提案書には入れていただきたいと思います。

鹿児島交通局イメージ写真3

-ありがとうございます。他に御要望などありますか?

園田: はい。(交通局は)古い歴史のあるレトロな雰囲気の場所から近代的な所へ移転するのですが、このレトロな感じも残したいと思っています。そこで新しい建物の方に資料室を設けて(ここの)ジオラマや歴史的な写真も飾って、歴史や思い出も残しておこうとしています。もちろん、移転して心機一転、お客様により一層のサービス向上を図っていこうと思っているのですが、古いものを全て捨てていくのではないとも思っています。ですから、レトロだけど何か新しい、そんなデザインだったら良いのかなと考えているところです。もちろん、イメージとして持っているだけなので現実のデザインとして活かせるのかは難しいとは思うのですが、そんなところをイメージとして膨らませてもらえたらと思っています。

-最後にデザイナーの皆さんにメッセージをお願いします。

園田:はい。我々は、今回の移転を良い機会と捉え、更なる交通局のイメージアップを図りたいと思っています。市電や市バスは市民の皆様になくてはならない交通機関だと思います。我々としても、より親しまれる交通機関としてイメージアップを図り、相乗効果でサービス向上にもつなげて行きたいと思っております。そのためにも、いろいろな方に御利用いただき、いろいろな所を見ていただき、いろいろな改善をしてより良くしていきたい。そのきっかけとしてキャラクターがあるのだと思っています。今まで乗っていただけていないお客様にも乗っていただけるような、そんな素敵なきっかけを作ってくれるキャラクターを考えていただければうれしいです。どうぞ、よろしくお願いいたします。

ありがとうございました。