奄美の里 担当者インタビュー

1万6000坪の敷地に、奄美の島々と鹿児島の山々をあらわした日本庭園。そして、大島紬の美術館や見学工場、ウェディング式場がある奄美の里。奄美大島特産のドラゴンフルーツや鶏飯を食べることができるレストランもあり、鹿児島の中でも有数の観光名所。その、奄美の里の一角で藤絹織物株式会社 奄美の里 代表取締役社長の藤茂喜さんに、アワードの課題テーマであるドラゴンフルーツや奄美の里のことについてうかがった。(以下、敬称略)

藤絹織物株式会社 奄美の里 代表取締役社長 藤茂喜さん

藤絹織物株式会社 奄美の里
代表取締役社長 藤茂喜さん

–よろしくお願いします。すばらしい施設ですね。

 ありがとうございます。ここ、奄美の里では、奄美大島が育んだ大島紬に生涯をかけた「都喜ヱ門」の情熱を後世に引き継ぐため、大島紬の美術館や工場見学をできるようにしています。また、観光客の方や鹿児島の方に、奄美の文化やドラゴンフルーツをはじめとした特産物を知ってもらったり、奄美大島を代表する郷土料理「鶏飯」などを提供して、少しでも皆様に奄美の風を感じとっていただけたらと思って日々がんばっています。

–なるほど。ありがとうございます。では、いま、少しお話に出ましたが、課題テーマでもあります「ドラゴンフルーツ」と御社のつながり等についてお聞かせねがえますか。

 そうですね。実は、最初、ドラゴンフルーツについては仕事の中で何か活かしてみようという気持ちは全然なかったんですよ。私が、ただ単に、このフルーツを初めて見たとき「赤」の色に魅せられまして(笑)。この赤色の実。フルーツの中でこれほどキレイな赤って他にないと思うんです。

–確かに。この赤色はスゴイですよね。

 ドラゴンフルーツって、まだまだ知らない人が多いフルーツでしょ。実は、赤いものと白いものがあるんだけど、うちで作っているものはほとんどが赤いもの。赤いほうがオイシイんですよ。甘いけど、さっぱりする感じで甘すぎないところがいい。糖度で言うと16度くらいあるんです。それでいて、ビジュアル的にすごくキレイな植物。花もキレイなんですよ。白い花が夜中に咲くんです。

–夜中に白い花が咲くんですか?

 そうなんです。ドラゴンフルーツは元々は南米の自然に育つ植物だったらしく、木とかにつるが絡まっていって花や実がなる。その様子がドラゴンに似ているからそういう名前らしいんです。ただ、それだと、林や藪になってしまって品質管理する上でも大変だし味も美味しくならないから、うちでは鉢植えにして栽培しているんです。鉢数で2,500くらいかな。限られた水で栽培できるから甘くなるし、管理もしやすいし一石二鳥なんです。それで、この植物は年に4~5回、夏だけ花が咲き、実が取れるんですね。7月半ばに1年で最初の花が咲きます。花が咲いてから、1ヵ月程で実が熟して収穫、また花が咲く、この繰り返しです。その花が、真夜中に一斉に咲くんです。白色の花が。ほんとにすごくキレイですよ。

–なんか、情景が目に浮かびますね。

 でしょ。それで、そんな栽培をやってるうちに、赤い実と白い花とかって紅白で結婚式とかいろいろと使えるんじゃないかなあと思ってきて、最近使っているんです(笑)。7年くらい栽培してきているんだけど、やっと、最近、ビジネスにすこし使っている感じです(笑)。あと、この赤色は赤ワインとかに入っているポリフェノールの一種、ベタシアニンという成分の赤なんです。だから、お通じが良くなったりして、ドラゴンフルーツは美容のフルーツとも言われてます。皮を千切りにしてサラダなんかに混ぜたり、ヨーグルトに入れたり、ほんと赤色がすごくキレイなんですよ。

–なるほど、スゴイですね。

 あと、食べごろは赤くなってツヤが出て膨らんだくらいが良いんです。熟すギリギリ。自然のものだと、蜂が来たり鳥がつついたりするくらいの時期。動物のほうが食べ時を知ってますよね(笑)。

–そうですね。確かに(笑)。そんなドラゴンフルーツを販売しているわけですが、贈答品としてネットとかで売れているとか。

 そうですね。見てキレイ、切ってキレイ、食べてオイシイ。体にも良い。そして、南国のイメージがあって華やぐ果物だからだと思います。そういうビジュアル的な部分も贈答品として重宝されている理由かもしれません。焼酎なんかにいれてもパーっと赤くなってすごく良いんですよ。赤い色はインパクトありますよね。

–なるほど。ありがとうございます。今回のテーマはそのドラゴンフルーツのダンボールパッケージとのことですが。

 はい。贈答用や送付用に使っているダンボールのデザインになります。現在のデザインには実はうちの店の名前を入れていないんですよ。奄美の場所とかを入れている。そうしていると、奄美の人が、奄美を離れている自分の息子に送るためにこのダンボールを使ってくれたりもするんです。そんな思いをこめていまのデザインはしています。

–そのデザインをリニューアルするにあたって、デザイナーさんに要望とかはありますか?

 そうですね。やはり「赤」というキーワードは重要かもですね。赤ワインっぽい高級な赤。こんな赤い果物ないですよ。ほんとに面白い。あとは、暗い夜に真っ白い花。幻想的でしょ。だから、夜の黒さ。花の白さ。実の赤さ。赤い色の中に種の黒。これも面白いよね。あと、個人的に好きなデザインは焼酎の「黒伊佐錦」のデザイン。文字が勢いではみ出している。それがいい。思いや勢いが伝わるデザインはすごくいいですね。他には、そうそう女性目線は重要ですね。やはり女性のほうが感性が豊かでしょ、なにより、流行とかも女性が好んだものをそのあと男性が追いかけるみたいな感じでしょ。女性に好まれるパッケージ、これは重要ですね。「女性に習え」という感じですかね。

–たしかに女性が先導しているイメージがありますね。
では、最後にデザイナーの皆さんへメッセージをお願いします。

 こじんまりする必要はないと思います。自由な発想でデザインをしてもらえたらうれしいですね。勢いや思いを伝えるデザインを期待しています。楽しいもの面白いものがいいですね。自由に応募してもらえたらうれしいですね(笑)。

–ありがとうございました。

藤絹織物株式会社 奄美の里


http://www.amaminosato.jp/